過去一 超!最高!水瀬いのり野外ライブ感想「Inori Minase OPEN AIR LIVE 2026 Summer Challenger」

水瀬いのり情報

いのりちゃんの「やりたい」とファンの需要が完全一致

「Inori Minase OPEN AIR LIVE 2026 Summer Challenger」は、水瀬いのりさん初の野外ライブでしたが、私の中では間違いなく、歴代ライブでも過去一と言いたくなるほど最高のライブでした。

ここまで素晴らしいライブになった大きな理由は、いのりちゃんの「やりたい!」とファンの需要が、これまで以上に噛み合っていたことだと思っています。

開幕1曲目は、まさかの「コイセヨオトメ」!

「コイセヨオトメ」は1stライブからある代表的なダンスナンバー。珍しく本格的なダンスを踊るいのりちゃんを見られることもあって、ファンからかなり人気の高い曲です。一方で、いのりちゃん本人はダンスが苦手。加えて、いわゆるアイドルらしい“かわいい演出”にも、あまり積極的ではない印象がありました。直近で披露されたのは2022年の「glow」ツアー。ただしアンコールでの披露だったため、ダンスも簡略化された形でした。少し踏み込んだ言い方をすれば、「ファンからの需要は高いけど、本人はそこまで乗り気ではない曲」の代表格。少なくとも私はそんな印象を持っていました。好きなんですけどね。

だからこそ、今回の1曲目に「コイセヨオトメ」を持ってきたのはかなり驚きました。

いのりちゃんは、
「ライブタイトルが『Summer Challenger』に決まった時、自分に課す“挑戦”として、1曲目はコイセヨオトメにしようと決めていた。みんなのボルテージを上げたかった」
という趣旨のことを話していました。

自分自身も挑戦したい。そして、ファンには思いっきり盛り上がってほしい。

その両方を、いきなり開幕1曲目からぶつけてきたわけです。そりゃ、ぶち上がりますよね。

表題曲がほとんどないセットリスト

今回のセットリストには、表題曲がほとんど入っていませんでした。でも、好きな曲ばかりだったので、終演後にオタクと話していて初めてそのことに気づきました。それだけ、表題曲以外にも人気の高い曲が多いということなんでしょうね。

前年の「Travel Record」ツアーは、ベストアルバムのライブということもあり、表題曲中心のセットリストでした。それはそれでとても良いライブでした。ただ、終演後に書いたファンレターには、「来年は『コイセヨオトメ』や『アルペジオ』みたいな、表題曲ではないけどファン人気の高い曲も歌ってほしい」と書きました。SNSでも、同じような意見をよく見かけた気がします。そして今年、まさかの「コイセヨオトメ」も「アルペジオ」も披露。ほかにも「これやってほしかった!」という曲をことごとく拾ってくれて、満足度がとんでもないライブになりました。

それと同時に、「ファンの声って、思っている以上にいのりちゃんに届いているんじゃないかな」とも感じました。もちろん、実際にどこまで届いているのかは分かりません。でも、やってほしいことやライブの感想は、SNSやファンレターでこれからも素直に発信していきたいですね。

ゾーンごとに表情を変える、メリハリの効いた野外ライブ

開幕は「コイセヨオトメ」で始まり、「Summer Challenger」で水を浴びて一気にぶち上がるゾーン。この最初の5曲くらいですでに、喉がかれそうなくらい叫びました。野外ライブということで、水を使った演出があるとは聞いていましたが、「Summer Challenger」で登場したのは、消防士さんが使うようなバカでかいホース!そこから水をドバドバかけられて、全身ビショビショ。でも、町民はドMが多いのでOK。演出面でも、「今回は本気でチャレンジするぞ」という気合いがしっかり伝わってきました。

次は客席の中の島ステージへ。雰囲気ががらっと変わり、バラードやミディアムテンポの曲を披露しました。ガンからシャボン玉を飛ばしながら「ハートノフレーバー」を歌ういのりちゃんが、ありえないほどかわいい。人類は本能的に赤ちゃんをかわいいと感じるらしいですが、いのりちゃんのかわいさも、なんというか理屈を飛び越えて人を惹きつけるものがあります。天然の霧の中で歌う「八月のスーベニア」はとても神秘的で、曲の世界観どおり、生と死の狭間の世界に引き込まれていくようでした。アレンジも印象的で、ギターだけ、バイオリンだけと、あえて音数を減らした構成が野外の空気にぴったり。ってか、ぐちしんさんギター上手すぎやろ。

再びメインステージに戻ってくると、「Million Futures」や「僕らは今」で会場全体が一つに。ファンも過去一と言っていいくらい声が出ていた気がするし、あまりの盛り上がりに、いのりちゃんの目には涙が。あとから聞いたのですが、珍しくいのりバンドのバンドマスター、みっちーさんも泣いていたとか。忘れられない夏の思い出になりました。

盛り上がるゾーンでは思いっきり盛り上がり、見せるゾーンでは野外の空気が曲の世界観をさらに引き立てる。それぞれのゾーンで「何を見せたいか」がはっきりしていて、メリハリも抜群。いろんな水瀬いのりを味わえる野外ライブでした。

いのりちゃんが客席を練り歩く

今回のライブで一番驚いたのが、サブステージへ移動する時に、いのりちゃんが客席の中を練り歩いたこと。通路側の席なら、手を伸ばせば触れられそうなくらいの距離をいのりちゃんが歩いていく。(もちろん誰も手を伸ばさない。本当に優しい人しかいなかった。)

水瀬いのりさんは、お渡し会のような接近イベントもないので、これまではトロッコで近くに来た時が一番近かったんじゃないでしょうか。しかも、いのりちゃんといえば極度の人見知りで有名。本人は2年前に「克服した」と自負していますが、そんな彼女が自ら客席に降りて歩くなんて、本当にありえないことが起きている!

今回の野外会場は平面でかなり広く、席によってはステージがほとんど見えません。そういう人たちにも楽しんでもらうために、腹をくくって客席に降りることを決めたのかな、と勝手に想像しています。

なんてファン想いなんだ!!

ちなみに私は、水瀬いのりのファンサ反対派です。ライブのメインはあくまで歌を聴くこと。うちわを持ってファンサをもらいに行くことが、歌を聴くことより上になってはいけない――と、過去のブログでも声を上げています。実際、今回練り歩きのファンサタイムを作ったことで、過去のライブより曲数が少なくなったのも事実。賛否両論あるのも耳にしました。

「いわおのことだから、ここは反対の声を上げるだろう」と期待している人もいるのではないでしょうか。(思い上がりがひどい)

でも、結論から言うと、今回の練り歩きは大成功だったと思います。

いのりちゃんが近くに来た時のオタクの顔がモニターに映るのですが、みんなありえないくらいいい笑顔をしている。オタクって、こんなにいい笑顔できるのかよ。そんな笑顔のファンに囲まれて、いのりちゃんもすごく嬉しそう。あなたが嬉しい。そう感じているなら、見守っている誰かも嬉しい。世界はそうやって繋がっているんだね。いのりちゃんが世界中を歩き回れば、みんな優しくなって戦争はなくなる。

1stライブの頃のいのりちゃんは、ライブ中もどこかファンとの間に見えない壁を作っているように見えました。「もしかして、ファンのことが怖いのかな」と感じたこともあります。そんな彼女が、今では自分から客席に降りて、ファンのすぐそばを歩く。これはかなり大きな変化だと思います。しかも、手を伸ばせば届きそうな距離なのに、変なことをする人が一人もいなかったのも本当に良かった。

いのりちゃんのファンへの信頼値、もうMAXやろ!

いのりちゃん自身の変化と、ファンとの間に積み重なってきた信頼。その両方が見えたという意味でも、今回の練り歩きは大成功だったと思っています。

ただし、少し心配もあります。今回は山梨県での開催ということもあり、アクセスのハードルが高く、比較的コアなファンが多かったことも、この平和な空気につながっていたのかもしれません。東京などで同じことをやった時に、ここまで何事もなく終わるかは分かりません。そして今回上手くいったことで、次から悪目立ちする人が出てきたり、ファンサだけを目的にライブへ来る人が増えたりするのは嫌ですね。

今回の練り歩きは、いのりちゃんとファンの間に信頼関係があるからこそ成り立った企画。そのことは、私たちファン側も忘れないようにしたいです。

過去一の声援でいのりちゃんの目に涙

「Million Futures」を歌い終えたあと、いのりちゃんが目に涙を浮かべていたのが印象的でした。「Million Futures」って、どちらかというと泣く曲ではなく、思いっきり盛り上がる曲じゃないですか。いのりちゃん本人も話していましたが、今回の「Million Futures」のコールは過去一と言っていいくらい大きかった。自分のライブで、これだけたくさんの人が声を出して盛り上がってくれたことに感極まってくれたのかな、と勝手に思っています。

水瀬いのりのオタク、やればできる子なんだよ!

水瀬いのりさんは歌がうまく、特に表現力に定評があるので、ライブではついつい聴き入ってしまいます。もちろん、じっくり歌を聴くのもライブの大きな楽しみの一つ。ただ今回は、野外ならではの開放感もあってか、いつも以上に会場全体が声を出して楽しんでいたように感じました。「Million Futures」のような曲で、いのりちゃんとファンが一緒になって思いっきり盛り上がるのも、やっぱり楽しい。

今回のライブを見て、曲によってはこんなふうに声を出して楽しむ水瀬いのりライブも、もっとあっていいのかもしれないなと思いました。(個人的な欲を言えば、「コイセヨオトメ」のサビでフッフーする人が、もうちょっと増えたら嬉しいです)

コイセヨオトメ コール
水瀬いのりさんの楽曲コイセヨオトメのコールです。初心者向けのつもりで作りました。コールは強制ではありませんが、それぞれがライブを楽しむ材料の一つにしてくれたらと思います。

信じきれなくてごめんなさい

終わってみれば、いのりちゃんの本気の挑戦がこれでもかというくらい詰まった、最高のライブでした。ただ、正直に言うと、始まる前まではここまでのライブになるとは思っていませんでした。

いのりちゃん、信じきれなくて申し訳ございません。

周りのオタクの反応を見ていても、「会場が広くて平坦だから、席によっては全然見えないんじゃないか」という不安の声は多かった気がします。また、野外ライブというと激しい曲で一気に盛り上がるイメージも強く、これまでの水瀬いのりライブのように、歌や表現力でじっくり聴かせるスタイルが野外でどうなるのか、私自身ちょっと想像できていませんでした。

でも、蓋を開けてみればそんな心配は吹き飛びました。

サブステージがあり、客席の練り歩きがあり、場所によっては「ここ最前じゃん」と思えるほど近くまで来てくれる。さらにオタクの声も過去一と言っていいくらい出ていて、会場全体の一体感もすごかった。ファンに楽しんでもらうために、本当にいろんなことを考えて準備してくれたんだろうな、とライブを見ていて伝わってきました。いのりちゃんは準備期間で体重が3キロ減ったという話もしていました。それだけこのライブに真剣に向き合っていたんだと思うと、こちらも胸が熱くなります。

こんなにライブとファンに向き合ってくれている人を、少しでも疑っていた自分が恥ずかしい。

一方で、ライブ前の運営については思うところがありました。

富士急ハイランドとのコラボ情報が、ライブの1週間前を切っても出なかったこと。遠方から来る人にとっては、もう少し早く情報が出ていた方が予定を立てやすかったんじゃないかなと思います。

7月に発売された「Summer Challenger」についても、せっかくライブタイトルにもなっている曲なので、もう少し大きく盛り上げる展開があってもよかったのかなと感じました。個人ラジオでも、新曲についてもう少し深く聞いてみたかったです。オーイシマサヨシさんのラジオにゲスト出演した時には楽曲についてかなり掘り下げていたので、「こういう話をもっと本人の番組でも聞きたい!」と思いました。また、「水瀬いのり 10周年記念 POP UP SHOP」とCD発売の時期が近かっただけに、ポップアップショップと新曲をもう少し連動させても面白かったのでは、という気もします。

そして、同じキングレコードの岡咲美保さんのライブと日程が重なっていたことも少し残念でした。両方好きな人にとっては、かなり悩ましい日程だったと思います。

どれも外から見ている一ファンの感想なので、こちらからは分からない事情もたくさんあるはずです。それでも、こうした部分もあって、ライブ前の私の期待値が少し下がっていたのは事実でした。逆に言えば、その分だけ実際にライブを見た時の衝撃が大きかったのかもしれません。

始まる前に何を心配していたんだ、と思うくらい、いのりちゃんは真正面からファンを楽しませに来てくれました。やっぱり、いのりちゃんは信頼できる。

10周年を通過してもブレーキを踏まない

そして、約半年後の2027年2月からライブツアーが決定しました!しかも、過去最多の9公演。

昨年は10周年記念の「Travel Record」ツアーを大成功で終え、今年はツアーがなく野外ライブ2公演のみ。正直、これからは少しずつ活動のペースを落としていくのかな、と勝手に心配していました。でも、全然そんなことはなかった。

10周年を通過しても水瀬いのりはブレーキを踏まない!

今回の野外ライブでも、ファンを楽しませるために、これまでやってこなかったことにたくさん挑戦してくれました。そして半年後には、過去最多公演数のツアー。

水瀬いのりさん、マジで信頼できる。一生ついていきます!

そして、これは完全に私の願望ですが、野外ライブもいつかまたやってくれるんじゃないかと思っています。

1日目は霧、2日目は曇り。もちろん、それも含めて今回だけの景色だったし、「八月のスーベニア」のように霧が天然の演出になった曲もありました。ただ、今回のセットリストには「星」や「空」が印象的な曲も多かったので、次は晴れた夜空の下でも聴いてみたい。曲に聴き入っていれば心の中に星空は見えるのかもしれませんが、いつか本物の星空をみんなで見上げながら聴けたら、きっと最高だと思います。

初めての野外ライブにもかかわらず、いのりちゃんの歌唱はいつも通り素晴らしかったです。一方で、イヤモニを気にする仕草など、屋内ライブとはまた違う難しさもあるんだろうなと感じる場面もありました。でも、いのりちゃんは、上手くいかなかったことがあれば次につなげていく人だと私は思っています。今回の経験を経た次の野外ライブは、きっとさらにすごいものになる。

だから私は、また野外で歌う水瀬いのりを見られる日を楽しみにしています。

10周年を越えても、まだまだ止まらない。これからもついていきます!

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